パフォーマンスの測定

ストリーミングデータの改ざんを未然に防ぐために

Apple Musicは、アーティスト、レーベル、配信パートナーの皆様にとって、公平・公正な音楽配信の場を実現することに取り組んでいます。私たちは20年以上にわたり、音楽業界における詐欺やストリーミングデータの改ざんといった悪質な行為の防止に努めており、Apple MusicとiTunesの両方に適用される不正防止の基準を設けています。

一連の対策は、ストリーミングデータの改ざん、つまりボットや偽アカウントなど、当社のサービスで禁じられている手段による再生回数の水増しを防止するための積極的な取り組みから始まっています。この対策の結果、Apple Musicにおけるストリーミングデータ改ざんの発生率は、1%を大幅に下回る業界最低水準に抑えることができています。

私たちは、レーベルや配信パートナーの皆様を含め、音楽業界に関わるすべての人に果たすべき役割があると考えています。ここでは、ストリーミングデータの改ざんを防止し、対策を講じるうえで役立つ、5つの基本的なヒントをガイドラインとしてご紹介します。

  1. ストリーミングデータの改ざんを明確に禁じたポリシーを策定する:契約アーティストを対象にした明確な基準を策定して運用することは簡単に実施できる施策で、グレーゾーンや悪用可能な領域を排除することに役立ちます。
  2. オーディオ、ビデオ、画像のデジタルフィンガープリントを確認するためのシステムおよびプロセスを導入する:なりすましは、ストリームデータの改ざんに用いられるさまざまな手段のうちのひとつです。ほかのアーティストを装ったコンテンツの配信を防ぐには、そうしたコンテンツを配信前に見つけることが最も確実な対策です。
  3. Apple Musicの日次/月次レポートでストリームデータの改ざんを監視する:Apple Musicでは、レーベルや配信パートナーの皆様を対象に、Apple Musicにデリバリしたコンテンツを監視して、ストリームデータの改ざんが疑われる事象に対処するためのリソースを複数提供しています。たとえば、ストリームチェックや、「Flagged Streams」(問題のあるストリーム)や「In Review Content」(検証中のコンテンツ)の日次レポート、「Excluded Streams」(カウント対象外のストリーム)の月次レポート、ストリーミングデータの改ざんに起因するロイヤルティ支払い調整額が記載された財務レポートなどを利用できます。各レポートには、Music Analytics API経由でアクセスできます。
  4. 悪質な業者に注意する:「料金を支払えば、Apple Musicでの再生回数を増やすことができる」などと主張する企業や人物は、そのような許可をAppleから得ているわけではありません。詐欺的な業者を利用することは、正当なリスナーのいるアーティストの信用を傷つける行為であり、そうした業者の利用にAppleは断固反対します。
  5. 第三者の監査機関を利用する:配信しているコンテンツや権利を保有しているコンテンツが、あるプラットフォームで悪用されている場合、ほかのプラットフォームでも同様の問題が起きている可能性があります。不正行為の検知に特化した第三者の監査機関を利用すると、保有するコンテンツに関係するストリーミングデータの改ざんが発生しているプラットフォームを発見し、別のプラットフォームでの問題発生を防止できる可能性があります。

Apple Musicは先日、AIプラットフォームで生成されたコンテンツを検知し、ストリーミングデータの改ざんに対してより厳格な措置を講じることのできる独自の検知モデルを導入しました。AIプラットフォームで生成された楽曲について、再生回数の大半が改ざんされたものであることが判明した場合、Apple Musicはその楽曲をプラットフォームから自動的に削除します。

ただし、Apple Musicからのコンテンツの削除は最後の手段であり、私たちはコンテンツプロバイダーの皆様と密接に協力しながら、プラットフォームから削除されるコンテンツを最小限に抑えるように努めています。ストリーミングデータの改ざんが疑われる事象を発見した場合は、コンテンツを削除する前に、必ず目視による審査を実施しています。

Apple Musicは今後も、ストリーミングデータを改ざんする行為の排除に最優先で取り組むとともに、レーベルや配信パートナーの皆様と協力して、アーティストにもリスナーにも同じように最高のエクスペリエンスを届けられるように努めて参ります。