Apple Digital Masters の提供
Apple は高機能で実用的なソフトウェアをプロバイダに提供するよう尽力しています。これは、クリエイティビティに富む高品質な作品を創出し、磨き上げるためには必要なことです。また、スタジオやコンサートホールの音質をミュージックで極力再現し、世界観や意図をそのまま伝えられるようにしたいと考えています。
アーティスト、プロデューサー、サウンドエンジニアの皆さんとの数年間にわたる共同開発を経て、高品質のデジタルオーディオである Apple Digital Masters の提供を開始する運びとなりました。
Apple Digital Masters の品質
Apple Digital Masters の品質は、音源の品質が大きく左右します。24 ビットで収録されたオーディオはダイナミックレンジが非常に広く、AAC にエンコードした際にもその広さは失われません。音源とほぼ同じ音質を表現できます。著名なオーディオエンジニアがハイエンドオーディオ機器を使って音源と聴き比べした場合でさえ、その区別が難しいようです。専門家の中には微妙な点で違いがあると指摘する方もいらっしゃるでしょう。ですが、一方の音質が確実に優れているとまでは言えないはずです。これは CD やレコードとの比較の話ではありません。どんな媒体であっても、その特性にできる限り合ったマスター音源を制作することが重要となるのです。
Apple Digital Masters とは何か、以下で簡単に説明いたします。
- デジタルオーディオにおけるシンプルなワークフロー。デジタルオーディオのエンコーディングおよび提出のプロセス。
- Apple Music と iTunes Store 向けに特別に開発されたもの。
- ファイルは最適なサイズに抑えたまま、高い音質。
- ノイズを抑えたハイファイオーディオは世界最高水準。
詳しくは、「Apple Digital Masters」を参照してください。
Apple Digital Masters 収録スタジオの承認
マスタリングスタジオが Apple Digital Masters を提供する機能を備えたスタジオであるとして承認を受けるためには、次のことを行う必要があります。
- Apple Digital Masters に関するドキュメントに一通り目を通す。
- iTunes 専用の適合マスターを別に作成する。
- 最終的なオーディオを iTunes Plus フォーマットで聞いて、適切であることを確認する。
- Apple Music のレーベル担当者を通じて、Apple Digital Masters のスペシャリストに連絡する。
Apple の目標は、この新しいプロセスを活用して、オーディオの透明性を実現することです。圧縮されたオーディオファイルを、形式上ただレンダリングするだけのツールは、iTunes Store ユーザにふさわしくないと考えています。アーティストやサウンドエンジニアの皆さんが、Apple のフォーマットで制作したオーディオに心から満足し、誇りを持てるようなものを提供したいと Apple は考えています。このため、Apple ではモニタリングツールと品質評価ツールの両方を提供するだけでなく、今日のデジタル世界において可能な限り最高のオーディオをデリバリする、エンドツーエンドのマスタリングおよびエンコーディングプロセスをも提供することに Apple は全力で取り組んでいます。